2013年03月09日

長幼の序

いつの時代に於いても、年長者を敬うということは大切である。
しかし、昨今このような美学も打ち捨てられているように感じる。
長幼の序とは、年長者と年少者の秩序を表す孟子の言葉である。


昔の大人は怖かった。
ちょっとでも口答えしたら鉄拳が飛んできたりもした。
しかしやたらめったらと鉄拳を振るったりはしない。
そこにはちゃんとルールがあり、秩序があった。
通常、年長者は年少者を慈しんだものだ。
その間のやり取りが大事なのである。


俺の場合、年長者と話す場合「俺」という言葉は使わない。
「僕」と言葉を選び、遜らないちゃんとした敬語を使うようにする。
それは、先輩後輩間に於いて代々伝わっていく話法である。

ちゃんと秩序を持って、年長者を敬い立てる、これは当たり前の礼節だったはず。
しかし前記に戻る通り、どうも昨今そのような礼節がなされていないように感じるね。

ひとつの理由が、年長者が年下に遜ったような接し方をし、年少者は、そのやり取りが当たり前のような感覚で受けとる。
今の年長者には、昔の大人のような見えない刀を挿している威厳を感じられない。
そもそも大人が未成年買春をしたり、また、年少者にそのような組織を作らせたりと無茶苦茶である。
そりゃ、長幼の序なんてものもなくなるわな。


俺はバンドマンなので、昔々のしきたりで育ってきた。
基本、バンド社会での年功序列は当たり前である。
特にHR/HM界に於いては顕著に顕れるのだ。
長幼の序を超越するくらい、恐ろしい話の山積みである。
それは次回に書く事としよう。。。



今日すごくいい少年に出会った。
車が路面凍結で空回りしているのを見て、「お手伝いします!」と中学生が駆け寄ってきたのだ。
目は純粋無垢で溢れ、頭を下げながら敬語で話しかけている姿。
素晴らしい!とおじさんは一発で感激したのである。
このような素晴らしい学生に育てた親御さんは、きっと立派な人なんだろうなと思う感涙の一日であった。



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Posted by NOV at 23:32│Comments(0)音楽理論
 
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