
2011年10月10日
レスラー

ミッキーローク主演の熱いプロレスラーの生き方を描いた作品。
現代に於いて、人々は口を揃えてやるべき仕事がないだとか、雇用されないだとか、他者が介入しないと出来ない事ばかりを口にしている。
この漢は、世間体では全くの駄目な父親であるが、己の仕事だけは身体が潰れようとも全うする。
『俺にはこれしか出来ない』
これしか出来ない人ほど実は現在に於て、最も少ない人物なんだと思う。
一つの事だけを極め、それ以外は見向きもしなかった。
それほどの思いがある人が一体、この世に幾ら居るのだろう。
もう、我々は二十歳は愚か、三十代もとうに通り越し、四十も半ばを越えてしまってる。
でも、これしか出来ないのである。
陰で笑う人もあるだろうけど、そんな揶揄があるだけ気にしてくれてると思うと有り難い。
身体も悲鳴をあげたりするし、色々な事を犠牲にしながら力に変えるんですわ。
そこまでしてもやり遂げたいものを得れた自分は、どこでだってやれると自負してる。
それでもポシャったらその時はそれで良いやろうな。
レスラーを観て、自分に重ね合わせて考えてみた。
今はやれる事をやるだけ。
最後に、頑張るなんて言葉は、当の昔に超越してる。
Posted by NOV at 02:10│Comments(0)